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危機管理マニュアル Ⅱ

Ⅱ プログラム中の事故

重要事項

1 被害利用者の緊急措置を最優先とすること。

2 実技等を行う場合は、突然の事故により利用者が精神的に動揺していることがあるため、二次的な事故を誘発しないよう、利用者を精神的に落ち着かせるようたいおうすること。

3 実技・屋外プロィグラムを実施する場合は、管理者に報告の上、朝礼で全職員に周知すること。

1 安全確保

 プログラム担当職員は利用者を落ち着かせ、安全に気を付けながらプログラムを速やかに終了させること。

2 事業所内把握

(1)プログラム担当職員は、次のことを確認すること。

① 利用者の負傷の有無、負傷の程度

② 教室や設備等の被害の程度

(2)職員は二次被害が起こりそうな場合は避難の指示を出すこと。

(3)プログラム担当職員は、安全確認した後、警察等の現場検証に備えて、現場の立ち入りを禁止するなどして、現場保存を行うこと。また、現場の写真や対応を記録すること。

3 連絡

(1)プログラム担当職員は大声で知らせるまたは利用者に依頼し、他の職員に連絡し、応援を要請すること。

(2)その後、管理者に連絡・報告すること。

4 応急措置

(1)プログラム担当職員は、負傷した利用者の応急措置を行うとともに、負傷の程度により救急所の要請を他の職員に依頼する。

(2)連絡を受けた養護担当職員は、直ちに負傷した利用者の応急措置を引き継ぐ。

5 保護者への対応

(1)チロルⅠ・Ⅱの責任者(児発管)は、負傷した利用者の保護者に連絡を取り状況を報告する、負傷の程度や救急搬送した場合は、搬送先の病院名を伝える。

(2)管理者は負傷した利用者を見舞い、利用者の保護者に正確な報告を行うなど誠意ある対応をすること。

6 事後指導

 他の職員は、他の利用者に対して、管理者と相談の上、適切な説明を行う。また利用者がその後のプログラムなどを冷静に受けられるよう事後指導する。必要に応じて、他の利用者の個人面談等を行うこと。

7 関係機関への報告

 管理者は関係機関への報告を行い、必要に応じて今後の対応について指示を受ける。

8 対外的な情報提供窓口の一本化

 情報の混乱を避けるため、関係機関や報道機関との対応は、管理者が当たり、その他の職員は対応しない。

9 未然防止

(1)指導計画の作成上の注意点

① 利用者がゆとりをもって観察・実習等に取り組めるよう、無理のない指導計画を立てること。

② 実技・屋外活動等での利用者の実態や生徒個々の特性を十分に把握し、安全にかかわる指導内容を指導計画に明示すること。

(2)実技・屋外活動での事前の注意点

① やりなれている実技や屋外活動でも必ず事前確認を十分に行い、安全性を確認しておくこと。

② 準備の際に、使用する用具・材料等について必ず毎回、安全点検を実施すること。

③ 実施中での用具・材料の安全な取り扱いを常に意識して指導するとともに、万一事故が発生した場合の対応についても確認しておくこと。

(3)実技・野外活動中の注意点

① グループでの活動には、必ず役割分担を決め、責任をもって行動するよう指導すること。

② 実施場所の安全を確認すること。(不要なものは片付けること)

③ プログラムの流れや注意事項を、視覚的な掲示と聴覚的な指示の両面で行うこと。

④ プログラム担当者は利用者一人ひとりに注目して、見落としのないよう机間巡視等を実施すること。

⑤ 利用者の特性に応じて補助具を必要する場合は、その利用に留意すること。

(4)事後の注意点

① 用具・材料等は責任をもって片づけをさせる。

② 廃棄物がある場合は、環境に配慮した分別廃棄を行うよう、指導すること。

③ 用具などの数などを確認し、元の場所の戻すよう指導すること。

TEL:092-407-0456